SDGsとは?

SDGs17のゴール一覧表

SDGsってなに?

はじめに

2020年は新型コロナウィルス感染症により多くの価値観・社会構造が変化しました。アフターコロナ・whitコロナという言葉が出始め多くの方がライフスタイルを再考するタイミングとなっています。その中でキーワードの1つとしてより注目され始めているのが、2015年より「2030アジェンダ」で設定された2030年に向けての指標である持続開発な開発目標を意味する「Sustainable Development Goals」略してSDGsです。SDGsは鍼灸や東洋医学の理論に影響を与えた老荘思想に考えがに近く親和性が非常に高いと感じています。
SDGsを通して少し未来をイメージしながら、これからの少しいい楽しい社会を考える為の指標にしたいと思い書きます。

SDGsってなに??

SDGs(エスディージーズ)とは、「持続可能な開発目標」を意味します。
Sustainable」「 Development」 「Goals」の頭文字をとってSDGsと読みます。
2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された国際目標で2030年の達成を目指しています。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人として取り残さない」ことをテーマに誓っています。 2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)で達成できなかった課題を引き継いだだけではなく、相互に関係しあう経済成長、社会的包摂、環境保護などの課題も含んでおり総合的に必要とするものです。MDGsが開発途上国に重きを置いていたのに対してSDGsは地球上の国家,地域を対象にしています。

日本国内での認知度は2020年3月末の朝日新聞社が実施した第6回SDGs認知度調査によると32.9%と新聞・テレビなどメディアでの露出もあり、年々認知度は上昇している。とはいえ、約33%と全体を見ると日本での認知度は多くないとみるのが正しいかと思います。

SDGsは政府や巨大な企業だけの問題ではなく課題は身近な所にあると思います。
身近な課題を解決することがSDGsの達成つきましては「いい地球」につながると思います。

17ゴールと169ターゲット

SDGsは、豊かさを追求しながら地球環境を守るための課題として貧困や飢餓から環境問題・経済成長やジェンダー平等などあらゆる問題があります。そこで達成に向けてなりたい姿として17のゴールと具体的な達成基準として169のターゲットが設定されています。
SDGsの17ゴールは主に4つに分類されます。
ゴール1から6は開発活動に関する目標

ゴール7から12は経済活動に関する目標

ゴール13から15は地球環境に関する目標

ゴール16・17には全体像の枠組みの目標
を設定しており、さらに詳細に169のターゲットが設定されています。
※SDGs17のゴールと169のターゲットが掲載されたターゲットファインダーを参照

SDGsの17のゴールと169のターゲットが掲載されたターゲットファインダー
SDGsの17のゴールと169のターゲットが掲載されたターゲットファインダー

SDGsが企業で重要視される理由

SDGsは国連総会にてすべての加盟国が全会一致で採択した歴史的偉業ではあり、17ゴール169ターゲットが設定されていますが、未来に向けた宣言であり法的拘束力はなく目標や達成むけた具体的な政策や予算は一切ありません。国家にとって法的にも政治的にも定義が非常に難しいといえます。
企業では経営者の価値観や考えで好きな様に解釈することができるので、ビジネスに実践するためのマニュアル・ルールブックやガイドなく、手探りの状態が続いています。
その中でSDGsを重要視してビジネスを変革しようと考える企業増えています。
その理由としては、

①SDGs実現に向けて新たな市場が創出するから
②SDGsに向けた経済活動を通してコーポレートガバナンス・あらゆる国際ルール・ESG投資への評価項目などの各種リスクを最小限にすることができるため

③環境問題をはじめSDGsゴールに設定されている目標は未来の経済活動の土台になるから

これは企業経営の観点からみると、社会貢献など企業の本質である事業を回しながら利益と善を生む活動に直結することになり、多くの企業が掲げる企業理念に関係し持続可能な大義が合致すると思われます。

SDGsと近江商人と東洋医学

SDGsを学ぶ上で、親近感がわくのは近江商人の三方よしの精神が日本の商いに根付いているからだと思います。
売りてよし買いてよし世間よしの「三方よし」は循環を生むうえで大切なキーワードだと思います。
また、近江商人の1つであり、現存する東洋医学のお灸メーカーの老舗亀屋左京の亭主がよくいう「身の丈の商い」に通じる無理をしない小商いは持続可能なビジネスを考え、おかれた環境・地域や次世代へのバトンパスを考えた旧くて新しい思考だと考えます。また東洋医学における医療哲学は老荘思想における多様性をベースとした生き方を主と捉えており自然の中に無為自然かつ中庸な生き方こそ無理のない持続可能な生き方だと個人的には考えております。また、鍼灸・漢方ともに自然物をベースにしており、鍼などの金属や、お灸もぐさの原料であるヨモギや、自然由来の漢方薬などがなければいけない訳ではなく、東洋思想に基づく理論であり、そこにあるもので対処できることもまたSDGs的などこでも出来て付加価値のあるウェルネスな医療ではないかと妄想しております。

エシカル消費

日本語で言えば倫理的消費を意味するエシカル消費は消費者基本法において「地域活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮した消費行動」と定義されています。消費行動に意味や価値観を求めるように変容していく現在においては主流な考え方になりつつあります。
価値観の変化に敏感な企業は環境への配慮などのSDGs的な活動を通して新たな企業価値を考えております。
これから社会に出る若者は学内の授業や受験の中でSDGsに関連した問題が出題多く出題されたりとSDGsが身近な問題になっています。若者向けの消費行動には少なからず影響が出ると思われます。
先日、大垣書店でSDGsの本を物色していると一番目立つところに日能研が出しているSDGsの本があってビックリしました。
日経HR編集部「就活NEXT 未来を変える会社2020年度版」には就職活動で優良企業を選ぶモノサシとしてダイバシティー経営や健康経営などのSDGsが特集され、持続可能な企業経営に向けた企業の取り組みが選択肢の一つとなっており、少子化の中で優秀な人材を確保するための大切なキーワードになるのは間違いないと思います。

SDGs17ゴール169ターゲット

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