医療におけるデザインのポイント SDGs目標3,17

医療デザインとデモクラシー

SDGsな医療提供をするためにはどうしたらいいのだろうか?
南デンマーク大学のエバ・コーリングによると、医療デザインにおいて最も重要なのはデモクラシー(民主主義)だと説いている。北欧文化の根底にある民主主義にたいするアイデンティティーがそうさせていると思われる。

通常デザインというと、ユーザーによって使いやすいなどのUX・UIなどが最重要ポイントである。

 

医療デザインにおいてデモクラシーという考えが横たわっていることにより
使いやすいデザイン=使う人の人権を守る
ということにつながるのだと認識した。

学生時代に医療面接などの授業でインフォームドコンセントなどを学ぶ際に、なぜこの様なロールプレーイングをするのか??その意味が分からなかったが、そもそも患者の人権を守ることに主軸を置いたデザインが根幹にあったことを数十年たって気がついた。

また、コーリングは、この様にも述べている。
デザインを実践することで患者様の役割と権利をもう一度見つめ直すことが可能となり、それによって患者が飲酒的権利を持つため、現実的で新たな方法を作り出すことができる。市民が参加するデモクラシーの視座は、政治的参加と政治的意思決定プロセスの領域を広げ、例えば、職場、地域社会において市民が自発的に主導し活動していく方向へと目を向ける機会を与えてくれる。この視座の根底にあるデモクラシーの概念は言葉や討論を通してだけでなく公共の価値を生み出す行動に市民が参加できるというものである。

この言葉をより医療におけるデモクラシーの重要性、また社会にデザインを取り入れることで起こる「より良いものにする」という思いとこそが、SDGsにむけた持続可能であり無理のない医療社会の根幹なのではないかと感じた。

SDGs17目標